松徳学院中学高等学校 ユネスコスクール

島根県松江市上乃木1-14-51
代表:0852-21-5478

松徳学院中学校高等学校
ユネスコスクール加盟

         Since2023~

メンバーシップ証書


この証書を誇りに今後も活動を継続してまいります。

          ユネスコスクールとは

ユネスコスクールは1953年ASPnet(Associated Schools Project Network)として、ユネスコ憲章に示された理念「教育や科学、文化の振興を通じて、戦争の悲劇を二度と繰り返さない」を学校現場で実践するために発足しました。ユネスコスクールのミッションは平和な世界の構築と、持続可能な社会の推進です。

日本には1,100校、世界では182か国11,000校以上の学校がこのネットワークに参加しています。ユネスコスクールはそのグローバルなネットワークを活用し、ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)の牽引校として、SDGs達成のための取組みを行っています。

松徳学院の加盟目的

本校は「多様性の尊重」「命の尊厳」を学校の理念として、ユネスコスクールの活動を地球市民としての自覚を持った人間力を養う場と捉え、ユネスコスクール活動の実践を通して平和と公正を世界にもたらす次世代の担い手を育むことを目的としています。

ESDを通して以下の力を育成します
  • 先の見通せない課題、問題の発見と、その解決に取り組む力
  • 思考力・判断力・表現力(プレゼン力)

活 動 の 三 本 柱

①環境保全と地域文化の継承
ボランティア活動を通じて地域ステークホルダーとの関わり合いを深め、課題発見力と解決力を身に着けることによって、山陰地方の重要な水文化の保全と継承に取り組む。
②国際理解と異文化の尊重
異文化理解と平和と公正を目指す地球市民としての自覚を養う。
③愛と福祉
福祉の実際を知り、「一人も取り残さない」の実現を目指す。
①∼③の実現を目標に、
次のような取り組みを行っています

a)持続可能なライフスタイルを意識した活動
b)平和と公正を目指した地球市民教育
c)異文化理解と文化多様性に関わる学習・活動
d)世界に目を向けた地域の課題解決に
 関わる学習・活動
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校長からのメッセージ

一人ひとりが心に「平和の砦(とりで)」を築いていきます。

 戦争や貧困、差別、自然破壊など、人間の手によって引き起こされる災いを前にして、私達にはいったい何ができるのでしょうか。平和な世界の構築と、持続可能な社会の推進を目指すユネスコスクールには、本校の教育理念「国際教育」「人間教育」と共鳴し合うものがあります。ユネスコスクール・ネットワークの一員として、世界の課題解決に取り組んでいきたいという強い思いを持ち、本校は2019年、加盟に向けての活動を開始しました。

 まずは「環境」の観点から、地域の方々と協力し合うことで、ふるさとの水文化を守り、それを更に発展させ、継承することに取り組みました。そして「平和の使節団」としての海外研修旅行や異文化交流、また「松徳スカラシップ」と名付けたフィリピン学資支援募金、またバングラデシュ奨学援助募金など、伝統的に取り組んでいる「国際」「福祉」の分野での活動も更に深めていきました。コロナ禍のため、審査に3年半もかかりましたが、2023年2月、粘り強く続けてきた本校の活動は支援者や審査員から高い評価を受け、公式加盟校として認定されるに至りました。

 活動を続ける中でひとつ、見つけたことがあります。それは生徒達の心の中に「ミッション(使命感)」が芽生えてきたことです。どんなに小さくてもかまわないから、「誰かのために、何かのために」できることをしよう、と考える生徒が増えてきた、と感じます。身近な課題に取り組みながら、彼らの視線が世界へと向かっていくこと、そして一人一人が心の中に「平和の砦(とりで)」を築くことを目標に、松徳学院はユネスコスクール活動を推進してまいります。

                                                                                                             2023年3月

校 長 梶田 めぐみ

活 動 体 験 例

意宇川の清掃
日本三大船神事の一つであるホーランヤの舞台、意宇川の清掃を高校生が行っています。宍道湖流入河川の一つでもある意宇川をきれいに保つことで、水をめぐる文化を後世へと受け継いでいきます。
天神川の水草刈り
宍道湖流入河川の一つである天神川の水草が夏場は大量に繁茂し、悪臭・水質を悪化させます。中学生が地域住民や行政の方々と協力し合い、実際に川に入ってこの水草を除去します。一緒に作業をしてくださる方々との雑談やインタビューは年代を越えたコミュニケーションを可能にし、地域の課題について考え、気づくきっかけとなります。
山居川の水質調査と清掃
乃木地区の公民館の方々と一緒になって、山居川の清掃活動を中学生が行っています。また年間を通じて水質調査を行い、水や生息する生物の状態を調べています。地域の方々の長年に渡る清掃作業のおかで、濁った川に様々な生き物が戻ってくるようになりました。この川を守ることが宍道湖や中海も守る繋がることを意識しながら、活動を続けています。
この取り組みが評価され、2022年度島根県知事賞を受賞しました。
姉妹校とのオンライン交流
中学生の英会話の授業で、年に少なくとも一度フィリピンの姉妹校とオンライン交流を行っています。あいさつの仕方や食文化、習慣などを伝えあい、ゲームを行うこともあります。昨年度はマニラにあるマンレサスクールと、環境問題について話し合う機会を持ちました。今後は英語力の強化を行いながら、チャレンジを続けていきます。
国際交流員との交流
2022年度は高校生を対象に、島根県の国際交流員の方々(カナダ、ブラジル、韓国出身)に講演をして頂きました。交流員の方の生い立ちや、それぞれの国が抱える問題、そしてSDGsに関わる取り組みについて知ることができ、自分たちの活動に生かすことができました。
松徳リングプロジェクト
中学生が天神川で刈った水草を地質改善の材料として用い、そこに大豆を植え、草取りや観察等を経て製品を作り、可能なら販売も行おうという計画です。地域と繋がる循環型社会を目指します。1年目は植えた大豆を鳥に食べられてしまうアクシデントがあったため、次年度は
SDGsに観点を置いたアクシデント回避策を練るところから始まりました。
旧釜ヶ崎への物資支援活動
カトリック研究会が生徒や地域の方々を対象に、古着や生活用品の寄付を呼び掛け、集まった品物を大阪の釜ヶ崎のホームレスの方々に届けます。同行した卒業生はその後フィリピンの姉妹校を訪れ、生徒達や孤児院の子供達との交流を行いました。
廃棄物再生プロジェクト
SDGs研究会が中心となり、古布などを再生する活動を行っています。使わないシャツに藍染を施し、それらを松徳祭でオークションにかけ、売り上げを「松徳スカラシップ」に寄附しました。身近にあるものを加工し製品に仕上げる試みを、学童塾の子供達と行う計画が現在進行中です。
島根大学留学生とcultural exchange
島根大学留学生とcultural exchageの機会を持ちました。一回目は留学生が各クラスを参観して自己紹介をしたり、生徒からの質問に答えたりなどしました。二回目は留学生に茶道と邦楽の体験をしてもらい、その後生徒達と意見交換を行いました。その他、グローバル・デイの実施やしじみ採り体験なども計画していましたが、コロナ禍の為残念ながら中止になりました。今後も留学生との交流を続行します。
姉妹校研修
複数のフィリピン姉妹校から構成される研修団が数年ごとに来日し、本校生徒と交流を行っています。伝統的な踊りを披露するなどの文化交流や、授業参観、日本文化体験などがプログラムに盛り込まれています。研修団はそれぞれ、本校生徒や教職員の家庭にホームステイをし、日本の食べ物や生活様式に触れます。全校で取り組む研修団受け入れは、異文化理解を深め、隣人愛を実践する重要な機会となっています。
フィリピン・バングラデシュ
学資支援募金
フィリピンやバングラデシュの生徒達に対する、学資支援募金を随時行っています。「松徳スカラシップ」によって過去40年以上もの間多くの生徒達が教育を受け、巣立っていきました。また、バングラデシュにおいては教材や備品購入等に役立てて頂いています。
山居川沿い魅力活性化
乃木公民館にご協力を頂きながら、山居川沿い魅力活性化に取り組んでいます。清掃活動を初め、「花づくりの会」のお手伝いをしながら、花の苗を植えたり草取りなど行っています。また、「里山を育てる会」のご指導を頂きながら、伐採した木の運搬やシイタケの収穫等の活動を継続していく予定です。伐採した木を用いて、川岸に置くベンチを作ったりイルミネーションを設置する計画も進行中です。
しじみ及び宍道湖の学習
高校生がしじみの生態やしじみ漁について調べ、これらが宍道湖の環境保全に繋がっていることを学びます。実際に宍道湖に入り、自分の手でしじみ採りをする体験も行います。地域の環境保全が水文化の継承に繋がり、また地元産業を支えるということを体感し、課題発見・課題解決力を身に着けます。
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ご支援・ご協力・ご指導を頂いている方々
(順不同)


見上 一幸 先生


国立大学法人 宮城教育大学名誉教授
仙台ユネスコ協会会長

米田 伸次 先生


日本国際理解教育学会顧問
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟顧問

小林 亮 先生


玉川大学教育学部教授
日本国際理解教育学会常任理事
日本ESD学会理事

柴川 弘子 先生

岡山大学学術研究院教育学域ESD協働推進センター助教授

松本 一郎 先生

島根大学大学院教育学研究科教授
学長特別補佐(SDGs担当)
島根県環境生活部環境政策課 様
松江市役所環境エネルギー部 様
乃木公民館 様
雑賀公民館 様
地域ボランティアの皆様
認定NPO法人 自然再生センター 
副理事長 小倉加代子 様(キャリアコンサルタント・二級技能士) 


野津 隆志 先生

兵庫県立大学名誉教授
智雲ボランタリー活動研究所(代表)
〒690-0015
島根県松江市上乃木1-14-51
学校法人 松徳学院 
松徳学院中学高等学校
TEL:0852-21-5478
E-mail:info@shotoku-h.ed.jp

お問い合わせ
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お問い合わせは ユネスコ委員長 まで

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